先進諸国の場合、その国の通貨は開発途上国の通貨に比較して、価値が高くなる傾向にあります。これは、先進国の国民の生活水準が、開発途上国の国民の生活水準より高く、広く、立派な家に住み、通勤などにもお金を払い、高い食品などを買って生活しているため、一人一人の生活にかかるお金の量が多くなるため、生活を維持するために受け取らなければならない給与の額が大きくなるためです。一人一人の労働者の給与が高くなれば、企業で労働者を雇うために必要になる金額も増加します。これが先進諸国での労働コストが高くなる主たる理由です。開発途上国では、人々の生活水準が、先進諸国と比較すると、平均的に低くなるため、企業が労働者、一人一人に支払う給与も少なくなり、全体として労働コストは低くなる傾向にあります。また、土地代なども安いため、工場の建設に必要となる資金の量も、小さくなります。
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